カタルーニャ州のD.O.ワイン産地は10で、ほぼ州全体が産地となっています。そんな中でセグレ川の西側に産地を拡げているのが、コステルス・デル・セグレです。このD.O.は7つのサブゾーンから成ります。ブドウ畑の標高は200m~400mで、砂質もしくは石灰岩の土壌が拡がります。降雨量は少なく、冬は寒く夏は暑い典型的な地中海性気候です。スペインにおける技術革新の最前線の地域で、その技術を駆使した、高品質のエレガントなワインが生産されています。グルナッシュ種やテンプラニーリョ種などの在来品種だけでなく、カベルネ・ソーヴィニヨン種やメルロー種、白ワインではシャルドネ種、リースリング種やソーヴィニヨン・ブラン種など外来種も栽培されています。
栽培面積 | 約4,197ha | 年間降雨量 | 385-450mm |
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ワイナリー数 | 45カ所 | 食 材 | 地中海の海産物と内陸部の農産物 |
2014ワイン生産量 | 10,252,500liters | 料 理 | サルスエラ(魚介煮込み)パン・コン・トマテ(トマトを塗ったパン)、フィデウワ(パスタのパエリャ)など |
ワイン消費動向 | 国内60% 輸出40% |
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ヴィンテージレート 2015 | Muy Buena | 主要ブドウ品種 | マカベオ、チャレッロ、パレリャーダ、ガルナチャ・ティンタ、テンプラニーリョ、シラー、メルローなど |
ヴィンテージレート 2016 | Muy Buena | DO認定年 | 1988 |
アルテサ・デル・セグレ自治体内のモンマガストレの町。
マス・ラモネダはそこに100ヘクタールもの広大な土地を有し、その5分の1をブドウ畑として利用しています。 DO コステルス・デル・セグレと呼ばれるこの地域は、霧が多く発生し典型的な大陸性気候特有の極端な気温変化が顕著に表れています。これらの環境条件は、ワイナリーの特色となるブドウ品種、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、テンプラニーリョ、ガルナチャやモナストレルを育てます。
マス・ラモネダは2009年に、ロス家が独自のブドウ畑とブドウ栽培を始めたと同時に創設されました。
1980年代終わりに栽培していたブドウの貯蔵分は、それまで共同組合に販売されていました。
彼らは伝統的な醸造方法を用いて、農園内にある貯蔵室でワインを作ります。手摘みしたブドウを手作業で選りすぐった後、発酵と熟成をステンレスタンクで行います。クリアンサワインについては、フランスのアリエという有名な地域から運び入れたオーク樽で熟成させています。
また、彼らの赤とロゼのワインを味わうことができる予約制の無料ツアーがあり、伝統的な醸造方法を説明するワイナリースタッフを伴って、貯蔵室や農園を回ることができます(対応言語はドイツ語、英語、フランス語、イタリア語)。
彼らは地下の古い貯蔵室に造られた小さな記念館を誇りにしています。