フミーリャ地方は、バレンシアから少し内陸に入ったところ、ムルシア州の北部にあります。夏は40℃を超え、冬は氷点下になる厳しい大陸性気候の土地で、年間3,000時間もの日照に恵まれますが、降雨量はわずか300ミリと極端に乾燥しています。この苛酷な自然環境のもと、アルコール度数の高いワインが生まれ、伝統的にほかの地域のワインを力強くするためのブレンド用 (バルクワイン) として売られ、あるいは低価格の日常消費用のワインの産地と評されてきました。しかし、1980年代終わり頃、他の地域から100年あまり遅れてこの地域にフィロキセラ禍が発生し、ブドウ畑の多くが改植を余儀なくされたことを機に、ワインの品質向上を目的としたブドウ栽培の改善が始まりました。
この地域のブドウはほとんどが地元原産のモナストレル (フランスではムールベードルと呼ばれる) で、D.O.フミーリャは、赤とロゼのワインにはモナストレルを最低50パーセント使用しなければなりません。まだまだ多くのピエ・フランコ (接木していないブドウの木) が残るこの地域、大きな潜在力をもつモナストレルを主体とした、品質の高い、独自の個性をもつワインの産地へと大きく転換しています。
栽培面積 | 約22,000ha | 年間降雨量 | 450-500mm |
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ワイナリー数 | 43カ所 | 食 材 | 米、オレンジ |
2014ワイン生産量 | 54,752,000liters | 料 理 | ブニョル(かぼちゃ入りドーナツ)、アロス・ネグロ(イカスミのパエーリャ)コカなど |
ワイン消費動向 | 国内42% 輸出58% |
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ヴィンテージレート 2015 | Buena | 主要ブドウ品種 | モナストレル、アイレン、マカベオ、ペドロ・ヒメネス、ガルナチャ、 メルロー、シラーなど |
ヴィンテージレート 2016 | Buena | DO認定年 | 1966 |
ワイナリー紹介
エゴ・ボデーガスは、フミーリャ地方の歴史ある街の中心地から数キロ離れた恵まれた立地にあり、25ヘクタールのブドウ畑を有し、樹齢50年にもなるピエ・フランコ(接木をしていないブドウの木)のテンプラニーリョやシラー、そして土着品種のモナストレルの栽培を行なっています。フミーリャ特有の気候と相まって、強い甘みとすぐれた酸味のバランスがとれた厚い皮の小さなブドウを作り、その果実がフミーリャの濃厚な辛口ワイン産地を生み出しています。
ワイナリーが伝えたい3つのキーワード
Ego (尊厳): ワイナリー理念
Talento (能力): ワイナリーの実績と評価
Infinito (可能性): 目標への飽くなき挑戦
これら3つのキーワードは、まだ設立して間もないワイナリーが成功と失敗を繰り返しながら、試行錯誤を重ねた結果生み出された彼らのワインを象徴するものです。彼らは、ワインを常に最良の状態でお客様に楽しんでいただきたいという目標を掲げ、その年のブドウの出来具合などにより、その都度、製造過程などを見直しながら品質の高いワイン作りに取り組むよう心がけています。
ワイナリー設立 | 2011年 | 栽培面積 | 25ヘクタール |
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オーナー名 | Santos Ortiz Ioana Paunescu |
従業員数 | 14名 |
醸造家名 | Santos Ortiz | 弊社取扱ワイン | ●シンフォニア ●マラバリスタ |
年間生産本数 | 300,000本 | ||
ワイン輸出国数 | 40ヵ国 | ワイン出荷動向 | – |