大陸性の気候を持ちぶどうの成熟が早く進みます。テンプラニーリョと同種で気候に適応し独自の個性を身に着けた「ティンタ・デ・トロ」が代表的な黒ぶどう品種です。1987年に原産地呼称に認定され、1990年代後半にリベラ・デル・ドゥエロの著名な生産者などが投資をするようになり、濃縮さはそのままに、洗練された品質の赤ワインが造られるようになりました。その後世間の注目を集め人気の高いワインを産み出します。
栽培面積 | 約5,800ha | 年間降雨量 | 350-400mm |
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ワイナリー数 | 57カ所 | 食 材 | 生ハム(ハモン・イベリコ)、干し肉、腸詰ソーセージなど |
2014ワイン生産量 | 8,606,250liters | 料 理 | コシード・マラガト(豆と豚肉の煮込み)、 コシニーリョ・デ・セゴビア(子豚の丸焼き)など |
ワイン消費動向 | 国内70% 輸出30% |
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ヴィンテージレート 2015 | Buena | 主要ブドウ品種 | マルバシア、ベルデホ、テンプラニーリョ、ガルナチャ・ティンタなど |
ヴィンテージレート 2016 | Buena | DO認定年 | 1987 |
1835年から1837年にかけてスペイン各地の教会の土地が没収され、競売にかけられた時代がありました。ワイナリーの名前、パラシオ・デ・ヴィラチカの「ヴィラチカ」は、その土地を次々と購入していた大富豪ルイス・ヴィラチカの名前より名づけられました。その為、ワイナリーは彼が購入した土地の1つに存在します。
また「パラシオ」の名前の由来は、彼の娘のヴィクトリアナ・ヴィラチカが土地を受け継ぎ、小さな宮殿(Palacio=パラシオ)を建てた事ことに由来します。
彼女の死後この土地は、サモラの教区へと寄付されましたが、アンヘル・サン・ミゲール・デ・パブロスが1999年にこの土地を購入、そしてワインセラーを建築しました。その1年後の2000年に初めてのワインが造られました。所有している50ヘクタールのブドウ畑は、粘土質の地層の表面を砂の地層が覆い、優れた品質のティンタデトロが収穫されます。そのブドウを使い、伝統的な方法と最新の機械技術を組み合わせたワイン製法で最高品質のトロワインを造りだします。