ほのかな甘みと微発泡のフルーティーな赤
「カサル・ド・ビラ」とは“ビラ(人名)の邸宅”と訳されます。
「カサル」は1880年代にガリシアに移住してきたヨーロッパ人が建てたお屋敷の意味で、当時からその周辺にぶどう畑が造られていました。
ボデーガス・クンケイロもその屋敷の跡地を利用し醸造をしています。
そんなクンケイロを代表するワインの一つが「カサル・ド・ビラ」になります。
ワインに使用されている「ガルナチャ・ティントレラ」とは別名「アリカンテ・ブシェ」と言われ、スペインの地中海沿岸で最も栽培されていますが、リベイロでは昔からメンシアなどの補助品種として栽培されていました。
発芽が早く、熟すのが遅いのが特徴で、うどんこ病や乾燥に強い品種と言われています。
約60年の古木から手摘み収穫。
低温にてマセラシオンし、ステンレスにて発酵、熟成。
抜栓直後はピチピチとした発泡性を感じ、キャンディーやチェリー、レッドチェリーのような赤い果実のアロマが強く感じられます。
フルーティーでフレッシュな果実感が特徴的です。
アタックは柔らかく最初にブドウの甘味が感じられ、その後に梅酢やバルサミコのような心地よい酸味も感じられます。
1920年に初代セベリーノ・フェルナンデスによって畑が開墾され、ワイナリーが設立されました。
ワイナリーは1880年代にガリシアへ移住してきたヨーロッパ人が建てた”Casal(カサル)”と呼ばれる屋敷を利用しています。
現在は3代目と4代目が中心となり家族にて栽培、醸造、流通まで行っています。
【左からセサル(マーケティング)、イヴァン(醸造責任者)、オスカー(栽培責任者)、セヴェリーノ(オーナー)】
栽培面積10ヘクタール。標高125m~400mにかけて4つに分かれた地域で畑を栽培し大西洋気候では珍しく夏場は45度をも記録する過酷な環境にて栽培。
ブドウの平均樹齢は50年となり、1本の苗から6房から8房と収量を厳しく制限し品質の向上に努めています。